子どもをとりまく環境
貧困率の拡大が不安
昨今の深刻な不況を背景に、
子どもを取り巻く環境の悪化で
子どもの貧困が問題となっています。
リストラされたり
「ワーキングプア(働く貧困層)」に
陥る親が増えた結果、
子どもに直接影響が出ているというもの。
厚生労働省は(2009年)10月20日
「相対的貧困率」というものを初めて発表しました。
OECDによる相対的貧困率の定義は
年収が全国民の年収の中央値の
半分に満たない国民の割合を示す数値で、
全国民の中で
生活に苦しむ人の割合を示す指標であると同時に
国家内の所得格差を表す指標の一つでもあります。
平成19年(2007年)の貧困率は15.7%で、
7人に1人以上の子どもが貧困状態ということになる計算。
2008年の国民生活基礎調査では、
日本の一世帯当たり年間所得の中央値は448万円で、
その半分の224万円以下が相対的貧困率の対象。
同調査によれば、
年間所得が200万円未満の世帯の割合は
18.5%だったそうですから
いかに貧富の格差が拡大しているかということです。
かつての日本人の、「一億総中流」という
意識調査の結果とは隔世の感があります。
相対的貧困率の上昇には、
「高齢化」や「単身世帯の増加」、
そして何より、1990年代から顕著になった
「勤労者層の格差拡大」が大きく影響しています。
「勤労者層の格差拡大」については、
正規労働者における格差が拡大していない一方で、
非正規労働者が増加するとともに、
非正規労働者間の格差が拡大しているという
実態があるようです。
市民団体で組織された「反貧困ネットワーク」が
(2009年)10月17日に都内で集会を開き、
貧困問題の深刻化していることを訴えるも、
支援の強化には
各省庁の「縦割り行政」がネックとなっているほか
さらなる財政負担も必至になることから
早急の支援は困難を伴うものとなりそう。
このような状況の中、
「赤ちゃんポスト」に助けを求める人が
増えることも懸念されます。
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福祉と支援
子どもの村福岡が起工式
これまでも「子どもの村福岡」については、
子どもの村福岡を設立する会
福岡市内に「子どもの村
などについてお伝えしてきましたが
2009年10月4日、
建設地・福岡市西区今津において
施設の起工式が行われ、
親と暮らせない子どもを地域の中で養育する、
という試みがいよいよ、具体的になってきました。
虐待や育児放棄などさまざまな事情で
親と暮らせない子どもが育ての親と生活する
日本初のコミュニティーとして
来年(2010年)4月にも運営が
スタートするようです。
「子どもの村福岡」は
医師やソーシャルワーカーでつくる
特定非営利活動法人(NPO法人)
「子どもの村福岡を設立する会」が3年かけて
建設にこぎ着けたというもの。
NPO法人「子どもの村福岡を設立する会」は
「SOSキンダードルフ」が提唱する
「すべての子供に家庭を」の理念の下、
日本での村の設置を目指し、2006年7月に設立。
「SOSキンダードルフ」は
132カ国で「村」を運営するオーストリアの国際NGO。
「子どもの村福岡」の建物の概要は
約3500平方メートルの敷地に、
4LDKの家5棟とセンターハウス1棟で
総工費は約2億1千万円。
児童相談所に一時保護された乳幼児が
1軒4〜5人ずつ入居し、
里親登録した「育親(いくおや)」と
本物同然の家庭を作って生活していく仕組み。
5人の里親が
最大25人の乳幼児と
一緒に暮らすことになるとのこと。
起工式で、満留理事長は
「日本初の新しい教育が始まる」
「新しい家族像を発信したい」などの抱負を述べ、
日本初の取り組みに意欲を見せたとのこと。
海外の赤ちゃんポスト
海外の赤ちゃんポストから学ぶこと
捨て子の歴史は
人類の歴史と同じぐらい長いそうです。
確かにそう考えるほうが自然です。
どこの国にも
形やシステムこそ違え
「赤ちゃんポスト」なるものは存在します。
その「赤ちゃんポスト」のあり方が
その国の「命」に対する根本的な価値観や考え方を
象徴しているようにも思えます。
「赤ちゃんポスト」の受け止め方もいろいろです。
その是非について
政治家が非難の口調で論ずる国もあれば
「捨て子はあって当たり前」という
前提のもとに国策を論ずる国もあります。
そこにはおのずと
「福祉」に対する意識の
成熟度の違いみたになものがみてとれます。
また、意識の違いは
資本主義と社会主義といった
国家の政治体制の違いにも
顕著に表れてくるような気もします。
諸外国の
「赤ちゃんポスト」を知ることは
日本の福祉を知ることです。
各国の「赤ちゃんポスト」事情を
探ってみたいと思います。
赤ちゃんポスト受入状況
2008年度の預入状況
熊本市の慈恵病院が、
親が育てられない赤ちゃんを
匿名で引き受けるために2007年5月に設置した
赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」は
2009年5月10日で丸2年です。
2008年4月〜2009年3月までの
1年間の預入は24人。
1年目の
2007年5月〜2008年3月の
17人と比べて7人増えたことになります。
赤ちゃんポストは設置当初、
賛否をめぐって大きな議論を呼びましたが、
病院に届く意見で否定的なものは
今はほとんどなくなったといいます。
2008年度、
慈恵病院への相談がきっかけで、
特別養子縁組した赤ちゃんは26人。
4月下旬、
養子縁組をした17組の親子が
県内外から熊本市内に集まり
子育ての情報などを交換するために
集まったそうです。
終始和やかな雰囲気で
親たちの子ども自慢に花が咲いたそうでうす。
また、
病院の担当の看護師のところには
時折、赤ちゃんを養子縁組で手放した
女性からの電話があるということです。
病院の裏口そばにある
「ゆりかご」の脇にはインターホンがあり、
「ゆりかご」の扉には「扉を開ける前に、
インターホンを鳴らして相談してください」
と書いてあります。
相談することで
赤ちゃんポストに預けることを
留まったケースもあるということです。
親が育てられない赤ちゃんを
匿名で引き受けるために2007年5月に設置した
赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」は
2009年5月10日で丸2年です。
2008年4月〜2009年3月までの
1年間の預入は24人。
1年目の
2007年5月〜2008年3月の
17人と比べて7人増えたことになります。
赤ちゃんポストは設置当初、
賛否をめぐって大きな議論を呼びましたが、
病院に届く意見で否定的なものは
今はほとんどなくなったといいます。
2008年度、
慈恵病院への相談がきっかけで、
特別養子縁組した赤ちゃんは26人。
4月下旬、
養子縁組をした17組の親子が
県内外から熊本市内に集まり
子育ての情報などを交換するために
集まったそうです。
終始和やかな雰囲気で
親たちの子ども自慢に花が咲いたそうでうす。
また、
病院の担当の看護師のところには
時折、赤ちゃんを養子縁組で手放した
女性からの電話があるということです。
病院の裏口そばにある
「ゆりかご」の脇にはインターホンがあり、
「ゆりかご」の扉には「扉を開ける前に、
インターホンを鳴らして相談してください」
と書いてあります。
相談することで
赤ちゃんポストに預けることを
留まったケースもあるということです。
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社会運動
児童虐待防止月間で、オレンジリボン
11月に入り
胸元にオレンジ色のリボンを付けた人を
見かけることがあるということですが
実はこのリボン、11月は
厚生労働省が定める児童虐待防止月間ということで
オレンジリボンはそのシンボルマークなのだそうです。
オレンジリボンの提唱者は
栃木県小山市に住む小田和枝さん(52)。
小田さんは長年、里親を務めており、
2004年9月に同市で起きた
幼い兄弟の虐待死事件をきっかけに
シンボル作りを決意。
オレンジ色は温かみがあるので
里子団体の意見でこの色に決定したのだとか。
最近では
社会的なキャンペーンのシンボルとして
色付きリボンを使うことが
多く行われているようですが
色付きリボンキャンペーンの発祥は米国で
南北戦争のころ
家族が出兵すると庭の木に
黄色いリボンを結んで無事を祈ったことが
起源の一つと考えられているようです。
湾岸戦争で黄色いリボンが再び注目され
ニューヨークの芸術家団体が
エイズ予防のシンボルに赤いリボンを採用
したことにも結びついているようです。
日本で誕生したブルーリボンは
北朝鮮に拉致された被害者救出を願うものですが
ブルーは日朝両国を隔てる日本海と、
結ぶ空を象徴する色として選ばれたということです。
日本で行われている
代表的なリボンキャンペーンでは
ピンク=乳がん早期発見
パープル=暴力根絶
レッド=エイズの理解・支援
イエロー=障害者の社会参加促進
ホワイト=妊産婦保健の改善
などがあります。